究極のアナログとまでは装飾しないけれども、この音は聴いて驚きました。mp3 に変換した音だけれども、SPレコードの再生音だとは思われないでしょう。SPレコード固有の音はシュラックという盤の材質によるもので、鉄針が音ミゾを削る時に発します。SPレコードも昭和初期、昭和10年頃、20年頃、30年頃と、或いはレコード会社の違いでシュラック音が静かなレコードもあります。SPレコードと蓄音器を楽しむ会で聞いて貰っている、ローゼンタールのショパン:ピアノ協奏曲がそうした極上盤の1つ。

African_test_pressing_3

でも、これには目から鱗でした。

確かにトスカニーニや、ストコフスキーがレコーディングに夢中になるはずですよね。彼らは市販されてわたし達と同じレコード盤を聴いて、レコード普及を推進したので無くスタジオのテスト盤を聴いての事だったのでしょうからね。

センターホールが2つ開いているのはご愛敬。再発売盤などには穴の大きなものや数ミリずれているレコードはざらにありました。

さて、この音は何時の音?

1940年代の78回転盤=SP盤の再生音です。33回転盤=LPレコードの静電気音よりも不純音の少ないクリアな音の正体は、メタルマザー盤だから。片面プレスの12インチです。デジタル化するには板お越しの方が良い、マスターテープからの方が良い。そのような議論の余地が無いって感じ取りました。

コンゴのレコード。だからこそ、70年以上のメタルマザーが残っているのか第二次世界大戦でレコードを避難させるゆとりがあればSPレコードの認識は変わっていたかもしれませんね。

J2172-Ngoma.mp3 Listen on Posterous

Matrix Number: J2172

 


《蓄音器の音》を聴く さて、この音は昭和何年頃の録音でしょうか? – SPレコードの高いクオリティに驚き!