楽天などではCDをレビューしたくても、購入履歴が楽天にあるものに限られています。購入してきっちりと聞いているから、どこかに書かれているようなものではなく生身の感想が聞ける。そのフィードバックを期待しているわけで、「前作のように今度のアルバムも」とか「おもしろい」、「期待して良い」というのは紛い物のアフィリエイトに思えてしようが無いものです。
また、ヨーロッパ系のCDによく見かけるのだけれどもCDをPCにセットすると埋め込まれたURLにアクセスしてボーナストラックやヴィデオを観ることが出来る、CDがアクセスキーの役目をしているのは購入者だけが楽しめる特典でしょう。
レコード会社との専属が無い、プロモートも自ら行っているアーティストは増えているでしょうし、先日ニュースになったアメリカのミュージシャンとレコード会社との新しい関係にしても楽曲をきちんと聴かせる機会が与えられているミュージシャンは今度どんどんと突き詰められていきそう。
これまで YOUTUBE などで聴いてもらうことを一つの出会いの機会としてきたアーティストにしても YOUTUBE サイドの音楽やアニメへの締め付けがMadを増やす機会を導いていることは遺憾な思いではないでしょうか。YOUTUBEなどの配信サービスで不完全なものを観ただけで、判断されかねません。
そこでの音楽館の新しい試みは興味深い。わたしもミュージシャンと直接やりとりをして許可を得て YOUTUBE に投稿しても、それが認証されているかの判断がつきにくい。それに、それを模倣する人も居る。誰かが投稿した動画をダウンロードして、再び投稿することも出来るわけですから難題でもあるのはわかります。音楽館にとっては購入者が、それぞれのサイトに「ストリーミング用プレーヤー」を掲載することは購入者の把握、どの楽曲が1番このまれているのかのフィードバックが直接戻ってくるのですから次のビジネスの打つ手が見えてくるというものでしょう。
新しい商品開発、聞き手が望んでいる楽曲を提供することの助けになる。購入した人にいくらかでも特典として還元しよう、アフィリエイトをフィードバックに役立てようと行われてきたものがデータを収集することだけに手間がかかっていないか、集めたデータにガッパリしていないか、YOUTUBEを張って良しとしているような「他人のふんどしで・・・」が目にとまりすぎるのは、わたしだけでしょうか。
株式会社音楽館は2011年8月24日、アルバムを購入すると、そのなかの楽曲を個人サイトで「ストリーミング配信」できるサービスを実施すると発表した。
音楽館代表取締役の向谷実さんは、フュージョンバンド「CASIOPEA」のキーボード奏者で、2010年6月から「向谷倶楽部」を主宰。Twitterなどのソーシャルメディアを利用してレコーディングなどをインターネット上で公開し、楽曲制作を続けている。
同社が新たに発売するアルバム「向谷倶楽部の奇蹟」(2011年8月30日発売)を購入した人が、向谷倶楽部にメールで楽曲の配信許可を申請すると、ストリーミング用プレイヤーが送られてくる。そのプレイヤーをブログなど自身のウェブサイトに掲載することで、アルバム内の楽曲をネットで流すことができる。
このような仕組みで楽曲配信できるのは、個人が運営する非営利のサイトに限られているが、楽曲使用に伴う著作権使用料はJASRACとの合意により音楽館が負担する。なお、ストリーミング用データの配信にはニコニコ動画のサーバーが使用される。
(佐竹祐哉)
◇関連サイト
・音楽館 Ongakukan website ‐ 公式サイト
http://www.ongakukan.co.jp/
・向谷倶楽部 #mmclub – 「向谷倶楽部の奇蹟」の購入など
http://www.mukaiyaclub.com/
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