http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e880848.html171年ぶりのミラクルムーン。秋深し、剣客とホラ吹き男の話。
そろそろ寝ようかと寝所の灯りを消したら西側の窓には灯りが、まだ灯っている。
ドキリとした。
部屋の灯りを消した時に、東の窓も南の窓も灯りは消えています。
妖かしの正体見たり、天体現象。
それはオレンジ色の楕円形の月でした。
部屋の灯りが窓ガラスに映っていたのとミラクルにも月が重なっていたのでした。
それは、とても鮮やかな輪郭線で魅入らせるほどのパワーが篭っていました。
171年ぶりの名月が出現! 一生にいちどのミラクルムーン昨晩、目に出来たのは幸いでした。正確には11月5日の午前3時30分頃でしたが、午後から熊本は曇り空。もがり笛が聞こえてきそうで天体ショーを鑑賞するには、震えてしまいます。ちょっとだけ空を仰いで鼻水をすすりながら温かい食事を求めました。
悠久の時に思いを馳せ、奇跡の月を愛でる月の満ち欠けを基準とする旧暦のひと月は、29日もしくは30日。1年の日数は約354日です。ところが、季節変化をもたらす太陽の1年は約365日なので、このままでは年を追うごとに日付と季節にズレが生じてしまいます。
そこで、約3年にいちど「閏月(うるうづき)」を挿入して調整するのが旧暦の仕組みです。
今年は、閏月が挿入される年。しかも、9月のあとに「閏9月」が入るため、暦のうえでは9月13日が2回となって、十三夜も2回出現するというわけです。
2回目の十三夜のことを「後の十三夜」といいます。
当日の月の出、月の入りは
前回、閏9月が挿入されて「後の十三夜」が出現したのは1843年(天保14年)。
計算すると……なんと171年ぶり! これはまさに一生にいちどのミラクルムーンといえますね。この奇跡の月が見られるのは11月5日で、当日の月の出は15時40分、月の入りは翌日の3時53分です(東京)。雲や建物などにさえぎられることがなければ、ほぼひと晩中お月見が楽しめます。