フェラスとトルトゥリエの巨匠2人によるブラームスのダブル・コンチェルトはさすがの華麗な演奏です。クレツキとフィルハーモニア管弦楽団の伴奏もクオリティ高く、2人を引き立てています。フェラスとバルビゼのベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ1番も非常に美しく、満足度の高い1枚。良好録音で盤のコンディションも問題ありません。ステレオ盤ASD549はたいへん高額ですから、モノラル盤がお勧めです。
秘蔵っ子ムターの成長のために◉ムター、マ、ゼルツァー、カラヤン指揮ベルリン・フィル ベートーヴェン・トリプル協奏曲
カラヤンはこれ以前にリヒテル、オイストラフ、ロストロポーヴィチという凄いメンバーと録音しているが、時代も変わり顔ぶれは変わったけど、まぁメンバー的には凄い!?と言っていいのかも知れません。カラヤンの秘蔵っ子ムターは十代前半からカラヤンと共演を重ね、数々の名協奏曲を録音してきました。カラヤン・マニアの私もつられて彼女の LP/CD を何枚か購入しました。録音状態自体は悪くはないが、オーケストラの響きが重い … カラヤンの演奏というよりは、録音エンジニアの問題の様な気がします。ただ、第2楽章は絶品。盤・ジャケット共に状態は良いので、カラヤン好きにはオススメの1枚
名曲名盤縁起 パガニーニが依頼したヴィオラ独奏付き交響曲 ベルリオーズ〜交響曲《イタリアのハロルド》より第3楽章
イギリスのロマン派詩人で、夭折したジョージ・バイロン(1788〜1824)の命日である。バイロンは、ベルリオーズの交響曲《イタリアのハロルド》にアイディアを提供した詩人。《幻想交響曲》を聴いて大感激したヴァイオリンの鬼才パガニーニから、自分が所持しているストラディヴァリウスのヴィオラを生かせるような曲を書いて欲しいと頼まれ、バイロンの出世作『チャイルド・ハロルドの巡礼』をもとに、独奏ヴィオラ付きという奇妙な交響曲として書かれた。第1楽章が出来たところでスコアを見たパガニーニは、あまりにヴィオラが(=ハロルドを表す)の出番が少ないのでがっかりしたらしいが、ベルリオーズはそのまま最後まで「ヴィオラ付き」で書き進めた。その第3楽章「アプルッチの山人が、その愛人に寄せるセレナード」は、相変わらずヴィオラは刺身のツマのようだが、村人の素朴な踊りを見ながらハロルドが歌う愛のセレナードは、とても優美だ。
名曲名盤縁起 パガニーニが依頼したヴィオラ独奏付き交響曲 ベルリオーズ〜交響曲《イタリアのハロルド》より第3楽章
イギリスのロマン派詩人で、夭折したジョージ・バイロン(1788〜1824)の命日である。バイロンは、ベルリオーズの交響曲《イタリアのハロルド》にアイディアを提供した詩人。《幻想交響曲》を聴いて大感激したヴァイオリンの鬼才パガニーニから、自分が所持しているストラディヴァリウスのヴィオラを生かせるような曲を書いて欲しいと頼まれ、バイロンの出世作『チャイルド・ハロルドの巡礼』をもとに、独奏ヴィオラ付きという奇妙な交響曲として書かれた。第1楽章が出来たところでスコアを見たパガニーニは、あまりにヴィオラが(=ハロルドを表す)の出番が少ないのでがっかりしたらしいが、ベルリオーズはそのまま最後まで「ヴィオラ付き」で書き進めた。その第3楽章「アプルッチの山人が、その愛人に寄せるセレナード」は、相変わらずヴィオラは刺身のツマのようだが、村人の素朴な踊りを見ながらハロルドが歌う愛のセレナードは、とても優美だ。
悲運のヒーロー*コンクールの覇者の末路 ヴァン・クライバーン ライナー指揮シカゴ響 ブラームス・ピアノ協奏曲2番
1958年、第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァン・クライバーンは、一躍アメリカのヒーローとなり、パレードなどの華々しい社会現象を引き起こしたのは有名な話です。ブラームス:P協奏曲2番は、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団1960年のライブ・レコーディングと1961年のセッション・レコーディングの2度ありますが、本盤は1961年のセッション・レコーディング版となります。
悲運のヒーロー*コンクールの覇者の末路 ヴァン・クライバーン ライナー指揮シカゴ響 ブラームス・ピアノ協奏曲2番
1958年、第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァン・クライバーンは、一躍アメリカのヒーローとなり、パレードなどの華々しい社会現象を引き起こしたのは有名な話です。ブラームス:P協奏曲2番は、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団1960年のライブ・レコーディングと1961年のセッション・レコーディングの2度ありますが、本盤は1961年のセッション・レコーディング版となります。
生涯心と耳を感動させる☆プレミアム5選 バイロイトの第九 終戦を願うマタイ 女性ならではの切ない情念が包むブラームス
1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場でのライヴ録音。通称「バイロイトの第九」はバイロイト音楽祭の戦後初開催の初日に行われた伝説の実況録音盤で、まさに20世紀の人類の遺産ともいうべきレコードです。英国盤(超高価!)を除けば最も音質的評価の高いフランス盤、しかし値段はこなれており、盤質も良好なお勧め品。