http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e850028.html街中でカフェーを開こうかというお店のすてきな音楽の演出に
雷も午後4時頃には聞こえていました。大雨、洪水に加えて、強風と波浪の警告が熊本には出ています。金曜日から降り続けている雨。天気予報では週明けまで続くみたいです。地上波ローカルのTKUテレビ熊本では番組終了後、直ぐに大雨情報に画面が切り替わりました。5月に熊本動植物園でTKUのイヴェントが開かれた時、クマモンにそっくりの熊本県知事、蒲島さんが講演をされた際に熊本は日本各県の中でも一番雨が降る県だと言う事。それが地下水の豊富な理由。庭の足洗の蛇口を開くだけで、2階の屋根の上までホースの水が届くのですから他県からすれば凄いことなのでしょうね。
早く梅雨の後、架かる虹を楽しむ水撒きをしたいものです。それまでは一月は激しい雨が降る日が多いのでしょう。そんな雨の激しいさなか、日常は移りゆくものです。春3月に自宅からバス停に行く途中にあるディーラーのショーショップが移転するという案内が張られていて、建物が建て直されていました。金曜日の激しい雨の中、そこで作業がつづけられていて明るく大きな窓。中程には厨房のような設備。そして表に幾つもの同じ形のテーブルが並べる用意がされていました。何だろう、喫茶店が出来るのかなぁとみていたのですが、どうやら隣に隣接しているパン屋さんがカフェーを開くようです。直接なのか分かりませんがパン屋のマスターや店員さんが手伝われていたので関係があるのでしょう。ふぅ〜ん、どういう音楽を流すのかなぁ。そして思い浮かんだのが、この『パリ 1913-1938(米MERCURY SR90435)』でした。
アルバム・タイトル通り、20世紀初頭、世界大戦直前の近代フランス音楽集です。20世紀のフランス・クラシック音楽と言えば今年アニヴァーサリー(生誕150年)のクロード・ドビュッシーが筆頭でしょうけれども、彼はパリ市内が砲撃に晒されている最中にアパートの一室で亡くなります。このレコードで聴く4曲は、今でこそ馴染みは薄い楽曲ですがパリでの評判は良いものでした。戦時歌謡というのが日本にあるように爆撃で荒廃するなんて思いもしない、明るい未来を期待する息吹を聴くことが出来ます。熊本にいても目につくのが新装している建物や、新しく家が建て替わっていく姿。『TSUNAMI』の記憶から生まれ変わっていく今の日本にぴったり添う音楽ではないでしょうか。