兵庫県と京都府の大雨特別警報で気象庁会見 最大級の警戒を

兵庫県と京都府に大雨の特別警報が発表されたことについて、気象庁の梶原靖司予報課長は午後11時50分からの記者会見で、「九州北部や中国地方に加えて、兵庫県と京都府ではこれまでに経験したことのないような大雨になっている。重大な危険が差し迫った異常事態で、土砂崩れや浸水による重大な災害がすでに発生していてもおかしくない状態だ」と述べました。


鳥取市の避難指示 さらに拡大

鳥取市は、市内を流れる大路川の水位が上がり、氾濫するおそれがあるとして、新たに東大路、中大路、久末、古郡家の217世帯613人に新たに避難指示を出しました。鳥取市では、すでに各地に避難指示が出されており、市内の避難指示は合わせて1万1161世帯2万8368人に上っています。


兵庫県と京都府にも大雨特別警報 最大級の警戒を

活発な前線の影響で、近畿では断続的に激しい雨が降り記録的な大雨となっていて、気象庁は午後10時50分、兵庫県と京都府に大雨の特別警報を発表しました。気象庁はすでに大雨の特別警報を出している広島県、岡山県、鳥取県、福岡県、佐賀県、長崎県とあわせて、数十年に一度しかないような災害が差し迫っているとして、土砂災害や川の氾濫、浸水に最大級に警戒するとともに、周囲の状況を確認しただちに安全を確保するよう呼びかけています。


女性流され不明 一緒に流された隊員は無事 福岡

福岡県警察本部によりますと、6日午後2時すぎ、福岡県筑紫野市原田で、消防隊員が60代の女性の救助活動中に女性とともに濁流に流されたと、消防から警察に連絡があったということです。消防によりますと、その後、隊員の無事は確認されましたが、女性の行方は今も分かっていないということです。現場はJR鹿児島線の原田駅から西に1キロあまり離れた地域で、大雨によって山道で濁流が発生していたということで、警察と消防が女性の捜索を続けています。